甘いものは世界を救うと思う。
なぜだろう。満たされるよね。
自分の機嫌も取れるし、子どもたちのご褒美にもなる。
苦手な方もいるとは思うが、なんせ私は大好きだ。
この『ゴロゴロゴロゴロ』は自然が主役。
表紙は山とお月さまだけ。
しかし物語は「雲」から始まる。
あれ?山とお月さまは??
さぁもうなんかわくわくするのは私だけだろうか。
雲や山に顔が描かれているでもないのだが何故か表情が読み取れてしまう。その上、自然同士が話しているのも愛らしい。
途中、幼稚園の子が怖がった描写があるのだが、確かに怖い。
闇を感じる怖さだ。でもそれは自然の天災を連想させている気もした。
そう思うと大人でも恐ろしい。
とはいえ自然界にとって「山」とは大切な存在なのだと解ったお話だった。
物語としては展開が早くスピーディーで読み疲れしない。
面白いのは絵の作り方だ。
表紙ではわからないが、中はある素材で描いたものを印刷している。
質感は紙なのだが何度も触りたくなった。それが故に温かみがありつつも妙に自然のリアルさを感じた。
是非読んで確かめてほしい。
物語の途中で雲が製造するスイーツにも注目だ。
ワクワクさ ☆☆☆☆
読み聞かせ ☆☆☆☆
作り ☆☆☆☆☆
【ゴロゴロゴロゴロ】
あき びんご