今こそ絵本読んでみない?

大人になってからこそ、深く感じる絵本

超えたよね

 

サムライマックはマクドのバーガーを超えたよね。

あれは衝撃的だった。ソースがたまらん。

とはいえ、エグチーも好きなんだ。スパチキも好きなんだ。

だからいっそのこと

[スパエグチキ(スパイシーエッグチーズマックチキン)]ってのはどうだろうか?

期間限定でも可。

 

この『ハンバーガーバス』は

ハンバーガーバスが様々な停留所を巡り完全なるバーガーになるために走る、そんなお話。(という認識でいる)

たくさんの食材が出てくるため、食に興味が出だした頃に読み聞かせても良いのではと思う。

絵も可愛らしく、表紙のバーガーのクッションがあったら欲しいほど、グッズにもってこいの愛くるしいキャラクターだ。

 

ただ。

大人の私からするとこれはとんでもなく深い絵本だと思った。

このような可愛らしいキャラクターを盾にこんな訓えを隠すとは。

作者が意図としているのか定かではないが、(きっと違う)

“君を必要としているところ・場所がどこかに必ずあるんだよ。だから無理をしないでね”

ということを訓えられた一冊だった。

そう思うのはきっと今の自分の居場所に100%の自信を私自身が持っていないからなのだろう。

 

私の語彙力のなさによって伝わったか不安だがこの訓えは心に留めたい。

 

可愛らしさ ☆☆☆☆

読み聞かせ ☆☆☆☆

奥深しさ  ☆☆☆☆☆

 

ハンバーガーバス】

石崎 なおこ

フォルムって大事

 

最近ゴミ箱が欲しくなって買いに行った。

丸い筒状が多いよなぁと感じながら

とはいえ、あまり深く考えることなく気に入った筒状のゴミ箱を手にした。

しかし注意深く見てみると長方形のゴミ箱が奥の方に陳列されているではないか。

“!?

そうだよね!?よくよく考えたら、家の壁は平らだからフィットさせたいのなら四角じゃないか!!”

そう思って手にしていたゴミ箱は元の場所へ、そして長方形のゴミ箱を新たに手にした。

『選んだのは四角でした。』

お茶のCMのようなセリフが出たが、まさにこれだと思えたため、購入した。

 

この絵本はどんな丸いものも四角形の箱を通るとかっくんこ(四角)に変えていくお話。

“かっくんこ”という響きが可愛らしい。

丸いものを通す作業員のような小人がいるがあまり触れられていない。

名前もない。よし、つけるか。

シカちゃんとカクくんだ。

ちなみに子どもの命名は、カッくんとシーちゃんだった。

ふぅ。センスはまだまだ負けてないな。

 

形が変わることを大人は頭で想像ができてしまうが、きっと子どもはどんな見た目になるのかとてもわくわくするのではと思う。

「変なの〰️」と笑うか「こうなるんだぁ」などの発見に違いない。

どう感じるのかが私はわくわくする。

 

“形”に着目した絵本は想像力を掻き立てる。物語ももちろん大切だが、この絵本のような、少し頭の体操ができる絵本もとても素敵だ。

また、表紙の裏の1ページと最後のページを是非見ていただきたい。

存在する丸いものが四角形に変えられている。

「これが四角になったら…こうなっちゃうよ〰️」などと話しながら見比べてほしい。

 

そう思うとこの世の丸いものはやはり丸くてありがたくて、四角形のものは四角形でありがたいと感じた。

ボールが四角だと蹴りづらくなるし、

壁が平らなら四角いゴミ箱の方がフィットする。

 

可愛さ   ☆☆☆☆

易しさ   ☆☆☆☆

ワクワクさ ☆☆☆☆☆

 

【かっくんこ】

林 よしえ

 

なれないものになりたかった時期

 

なりたかったなぁ、金魚。

悠々と泳いで餌もらってさ、常にきれいな水槽で。

勉強が嫌になる時期、玄関に飼ってた金魚見て思ったことがあった。

なれないものに憧れること一度はあるよね。

 

この『どんどんぱっ』は、たぬきがたくさんのなりたいものに変身していく絵本。

絵はくっきりとしていて色もカラフルで目を引く。

1歳くらいのお子さんに読み聞かせも良いかもしれない。

 

「きょうはなににへんしんしようかな」

と言っているあたり、毎日変身が日課な事が解った。興味深い。

 

“どんどんぱっ”というリズムに乗せていくので字が読めずとも数回のうちに一緒に歌うように読めていけるのも素敵。

しかしながら“どんどんぱっ”という言葉を大量に使った記憶はない。

だがこの123のリズムがきっと子どもの頃に馴染みがあるのだろう、耳心地が良い。

“けんけんぱっ”や“じゃんけんぽん”のようなたぐいだ。

また、たぬきが変身するときにページをめくるため何に変身するのか子どもと一緒に想像しながらめくれるのが楽しい。

 

ちなみに空を飛びたくて変身する際の予想は、子どもと意見が割れた。

そしてどちらも外した。

…良い予想だったのになぁ〰️。

 

可愛さ  ☆☆☆☆

易しさ  ☆☆☆☆

楽しみさ ☆☆☆☆☆


【どんどんぱっ】

いしかわこうじ

 

願い事ひとつだけ

ときたら「叶えてくれるなら〰️♪」

に繋がるしか考えられない世代だ。

 

よくある物語の中での願い事はなぜ“ひとつだけ”なのだろうか。

いっぱいでも良いんじゃないかと欲深い私は思う。

しかし“ひとつ”という縛りに本心が見えるからなのかもしれない。

 

このお話は、人に嫌われるねずみのアレクサンダと

人に遊んでもらえるぜんまいねずみの生き物とモノとの友情話。

対象的なネズミの二匹だが、出会って変わる想いにじんとくる。

 

絵のタッチは可愛らしくネズミの感情は目でしか感じ取れないが

なぜかそれだけでも想いがしっかり伝わり、愛しささえ感じた。

 

結局本当の望みは何だったのか、アレクサンダ自身が最後に気づく事には
とてもほっこりする気持ちになった。

 

本来の願いと多少ズレるがより良い望みに代わるならそれでいい。
いや、それがいい。

 

それならば私は、“傷つけあった愛が始まらないように”願うばかりだ。

 

読み応え ☆☆☆☆

愛しさ  ☆☆☆☆☆

願い事  ☆☆☆☆

 

 

【アレクサンダとぜんまいねずみ】

作・レオ レオニ 訳・谷川俊太郎

 

自分で機嫌をとるために

私は夫婦で言い合いがあった場合、お酒のアテとアイスを買う。

子どもじみている。でもしょうがない。これでも頑張って機嫌をとっている。

 

この『けんかのきもち』は
“こうた”と喧嘩した“たい”の、その後の心の葛藤が描かれている。

けんかのきもちってタイトルだから
“やっぱり喧嘩はだめだなぁ。友達とは仲良くしなきゃ”という教えのある絵本なのかと思いきや違った、深い。
絵も人の姿、表情の描き方がリアルで且つ、感情の起伏が豊かなためぐっと親近感が湧く。凄まじいインパクトも感じる。

語彙力なくて申し訳ないが
“あぁ、その「けんかのきもち」かぁ”と腑に落ちた。
きっと子どもの頃のあの喧嘩したときの変なモヤモヤな気持ちは
こういうことだったんだろうと理解できた。

 

子どもたちが喧嘩したときは、すぐ解決しようとすることに全てを注がず、
けんかのきもちの行く先を待つ事も必要だと思えた一冊だった。

是非、低学年の子どもにもおすすめしたい。

 

とは故、小1の子どもの感想は
「やっぱりケンカは良くないなぁ。仲良くないと寂しいでしょ?仲いいのが良いもん。」
であった。

うん、ママもそう思う。

 

読み応え  ☆☆☆☆
奥深さ   ☆☆☆☆☆
インパクト ☆☆☆☆


『けんかのきもち』

文・柴田愛子 絵・伊藤秀男

今更ながら自己紹介をば

初めまして、たまらんです。

今更ながらめちゃくちゃ軽く自己紹介を。

 

最近絵本が好きになった二児の母です。

大人になってからこそ『絵本』っていいんじゃないかなぁと思い、そして少しでも心が動く本を誰かに届けられたらなぁという気持ちで紹介し始めました。

……そんな感じです。笑

 

ですので絵本に詳しい!ってわけではないです。ゼロです。

絶対に新しい本!ってわけでもないです。

ジャケ買いもしくはタイトル買いの自分の本能で選んだ本、そして子どもたちが選んだ本を紹介します。

 

ゆる~く見ていただけると嬉しい反面、読んでくれた誰かが良い絵本に巡り会えたらもっと嬉しいなぁとも思っています♪

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

おふとんは正義って話

 

今日の一冊はこれ!

『まくらのせんにん〰️さんぽみちの巻〰️』

 

この絵を見てまず「あれ?これだるまさんの絵じゃない?」だった。

一度見たら忘れられない絵のタッチだからだ。

 

絵本って登場人物のバックグラウンドはあまり説明されていない。

むしろ想像しながら読むものだと思っていた。

しかしこの本は表紙をめくるとその一面に細かく人物紹介されている。

でもこれが可愛い。解説等はされているのだが一部、

ほんみょう→わからない

ねんれい→わからない

しゅっしんち→わからない

……いらんやん!と思わずツッコミたくなってしまうがしっかり熟読してしまう。

さんぽみちの巻、というくらいなのだからシリーズ化されているのであろう。

きっとどの巻から読んでも分かりやすくしているのではと思う。実際、物語にもなんの疑問もなく入れたから。

 

表紙の絵からして助さん格さん的な位置(水戸黄門を調べるのだ!)のおふとんたちが枕の仙人の弟子として暮らしている。その中のさんぽみちの巻だ。

散歩の道中、数々の困り事をおふとんの暖かさ、そして“温かさ”で解決していく。

一言、言わせていただきたい。

「だからうん十年前からずっと言ってるじゃん!おふとんは正義なんだって!!!」

あぁー、ずっとおふとんにうずくまっていたい。

おふとん大好き。

おふとんって正義。

他の巻も読む。もちろん、おふとんの中で。

 

読み聞かせ  ☆☆☆☆

可愛らしさ  ☆☆☆☆

おふとん正義 ☆☆☆☆☆

 

 

【まくらのせんにん】

かがくい ひろし